After Lunch Tennis

昼休みにするテニスの感覚メモを書き残す、備忘録ブログです。ジャイアンツファンなので野球のことも少しだけ。

〈バックハンドスライス〉万能ショットのバリエーション


Bernard Tomic VS Alexandr Dolgopolov Highlight 2012 AO R3

いやーバックハンドのスライスっていいですよね!
ディフェンスでも使えるし、攻撃としても使えるし、何球打っても疲れないし。めっちゃ便利で万能なショットです。

テニスの数あるショット中で一番好きなのがバックハンドスライスです。数年前まではミスも多かったショットなんですが、最近は一番安定するショットになっています。シングルスではバックハンドスライスを多用してミスを減らすように試合作りをしています笑(緊張するとファオの安定感がお亡くなりになってしまいます・・・)

上の動画リンクは、2012年全豪オープンのトミック対ドルゴポロフの試合です。今ではあまり見られない(寂しい)2人ですが、この試合はお互いにバックハンドスライスを多用するなかなか普通では見られない試合になっています!

バックハンドスライス好きの僕にとっては、ヨダレがでるような試合です。個人的にドルゴポロフはめっちゃ好きです。ものすごいスピン量のバックハンドスライスを多用している彼は最高です!最近はスライスは少なくなって両手バックハンドで返していることが多いですが…

前置きが長くなりましたが、何にでも使えるバックハンドスライスはどういう球種があるのか、自分の感覚で羅列したいと思います。

今回はバックハンドスライスを使う場面ではなく、バックハンドスライスの種類(回転量とかスピードとか)です。

ディフェンシブなバックハンドスライス

ワイドに打たれたときや、両手では届かないときに使うスライス。スイングスピードは抑えめで、回転量も抑えめ、弾道はスライスにしてはやや高く、安全に深いところに相手コートに返すのが目標。スライスのオーソドックスな使い方。

 

回転量多いけど遅いバックハンドスライス

俗に言う止まるスライス。思いっきり振り切って打つことで、バックスピンを多くしたバックハンドスライス。

振り切るのでミスショットに注意。軌道はある程度低くしてふかさないように気をつける。スピードは遅めにしてラリーのペースを変えたり、バウンドでの変化で相手のミスを誘う。ミスするリスクもあるし、浅くなると強打されるのであまり使うことは多くないと思う。

 

回転量多めでスピード速めのバックハンドスライス

攻めに使うスライス。思い切ってボールにラケットヘッドをぶつける感じで打つ。弾道をネットギリギリにしないとアウトしてしまう。スライスの癖に攻撃力は高くて、コースが良ければウィナーも取れるし、慣れていなければミスしてくれるショット。

自分もミスするリスクが高くなるけど、試合の要所要所で使ってポイントに直結するショットとして使いたい。

 

回転量少なめでスピードの早いバックハンドスライス

これも攻めに使うスライス。フラット気味に打つことをイメージして、ライジングで打つとうまく打てることが多い。あまりまとめに打てたことが無いのでゲームではほとんど使ったことがない。 

 

サイドスピン(利き腕と反対に曲がる)をかけたバックハンドスライス

攻撃的にも繋ぎ球にも使えるスライス。コツは低い打点で捉えること。外側から内側に切るイメージでスイングして打つ。スピードが出るので弾道はかなり低めに抑えないとアウトしてしまう。ネットギリギリに通すことができればほとんどバウンドしないミラクルショットにもなる。

 

サイドスピン(利き腕側に曲がる)をかけたバックハンドスライス

高い打点で、ボールの外側を捉えるイメージで打つと自然とサイドスピンがかかる。わざとサイドスピンをかけたい場合は、自分の体勢を低くしてなるべく肩より上で打って内側から外側にスイングするイメージで、ボールの外側を捉える。

スピードはあまり出ないゆっくりしたスライスになってしまうことも多いが、案外かなりの曲がり幅があるので相手がフォアで回り込んで打とうとした時に、身体側にどんどん曲がって詰まってくれことが多々ある。

ミスするリスクもあまりないので積極的に使いたい。

 

 低いボールをなんとか返すバックハンドスライス

浅い低いボールをなんとか返す時に使うスライス。ボールを拾うとか持ち上げるイメージではなく、ラケットを地面に落とすように振ってボールの下側にガットを滑り込ませるような感じ。意外と弾道の低い良い返球がいく。

 

ミスらないように繋ぐバックハンドスライス

試合で使うことが一番多いスライス。相手に攻められにくい深さと回転量を意識しながら自然体で打つバックハンドスライス。スイングスピードはゆっくりめで、ラケットにボールを乗せて運ぶようなイメージ(回転は十分にかける)で打つ。

 

チップショットのようなバックハンドスライス

ネットに出てこられたときに使うスライス。ラケットの先の方で打って、なるべく回転量を多くするけどスピードは殺して、ネットの低いところを通すように打つ。ドロップショットに近い感じ。

相手に遅い回転量の多いボールを返すことで、タイミングを外してミスさせる。もしくは、ドロップボレー気味に打たせてチャンスボールになることを狙うショット。しかし、相手がしっかりネットに詰めていた場合は決められてしまうので、相手のポジションを見極めながら打つのが重要。

 

伸びるスライス

思ったよりもボールが伸びてきて詰まってミスや、返球が甘くなってしまうスライス。打ち方がわからない・・・

おそらく、スイングはゆっくり(コンパクト)なのに、スピードや回転がしっかりしているのでスイング時点での想像しているボールの軌道よりも深くボールが返ってくることで、伸びてきていると感じるのだろうと思う。

 

滑るスライス

伸びるスライスに通じるところもあると思うが、軌道が低くてそこそこスピードのあるボールがいけば滑ると思われる。

自分は打ち方がわからない。

 

バックハンドスライスに対する考え

いろんなバックハンドスライスの球種を書きましたが、試合で意識して使えるのは3〜4種類だと思います。けど同じようなスイングで違う弾道、回転、スピード、変化があれば相手がミスする可能性は上がると思うので、試合ではなるべく同じ球種ではなく、適度に変化をつけいきたいですね。