2020全仏OP ティームにフルセットで敗れたガストンのプレースタイル
コロナウイルスの影響で開催が遅れた全仏オープンですが、1人気になる選手がいました。
それが、フランスのユーゴ・ガストン選手です。2回戦で日本の西岡選手と対戦し3-0で勝利した試合はなかなか印象部かかったのですが、その後あのワウリンカにフルセットで勝利し4回戦のティームにフルセットで敗れました。
ガストンの特徴は、ドロップショットを多様し相手を翻弄するプレースタイルですよね。
Stan Wawrinka vs Hugo Gaston - Round 3 Highlights | Roland-Garros 2020
上の動画は、ワウリンカとの対戦のハイライトですが、2回戦ではもっとドロップを多様していた印象でした。それもドロップを使ったポイントはかなりの確率で獲得していてなかなかドロップ職人だという感じでした。
ドロップの上手い選手はたくさんいますが、例を挙げるなら同じフランスのペールでしょうか。ペールもドロップを多様することがありますが、ガストンはドロップ一発勝負ではなくドロップを起点にポイントを組み立てているように思います。
同じドロップが得意な錦織は、ドロップをウイニングショットとして使うことが多いですが、ガストンはドロップからネットプレーに持ち込んだり、ドロップと見せかけてのスライスで相手のバランスを崩したりすることが多いです。
ガストンはまだ20歳で、かなりの若手ですがポイントの組み立てはオジサンみたいな雰囲気があります。ですが、フットワークはオジサンではなく、クレーコートの球足の遅さを生かした広い守備範囲があり簡単にポイントを取らせません。
もし自分がガストンの対戦相手なら相当嫌ですね…笑。守備範囲は広くてポイントがなかなか決められなくて、ラリーを続けていると精度の高いドロップショットを混ぜてくる、しかもドロップを打った後のネットプレーやフェイントでスライスも打ってくるという変速プレー。個人的な感想なんですが、相手にドロップを決められるとかなり悔しいですよね。
普通にウィナーを取られるよりドロップショットでウィナーを取られたほうがダメージがでかい気がします。そういう小さなダメージを与えてくるガストン選手は相当厄介だと思います。
おそらくクレーコートが得意な選手だと思うので、これからハードコートでどういう活躍が見れるのか楽しみな選手です。
好きな選手が増えてくると、テニスを見る楽しみも増えてきてきますね。
Hugo Gaston vs Dominic Thiem - Round 4 Highlights | Roland-Garros 2020